(夕刊フジ2007年11月21日より抜粋)
忍耐力強く逆境に強い
日本航空(JAL)の西松造社長は1948年1月5日生まれの59歳。0学的には火王星、小熊座、人気期生まれの人です。
この星回りは飛び抜けた知性を持ち、楽観的で社交性豊か。忍耐と根性の強さも持ち合わせます。だからなのでしょう。企業に限らず、さまざまな分野で指導者として活躍する方が目立ちますね。欠点は我の強さと意地っ張りなところ。何事も没頭してしまうため、体を酷使しやすい悪い面もあります。
西松社長の社長就任時期をみますと、ご多分にもれず0学上でもものすごく厳しい時期での就任でした。
ただ、その厳しいなかを鉄人的にくぐり抜けてきているところに、運勢(人気期、火王星生まれ)の強さを感じます。
忍耐と根性の強さば、逆境に最適です。運命的に「この人なら乗り越えられる」という素質があるために、お鉢が回ってきたと深読みできます。幸いにも、西松社長とJAL経営陣の相性面が良好と出ていますので、そこに救われてもいます。
気になるのは、まずスタミナです。何事も自身でこなしたいタイプなので、いざというときに「燃料切れ」を起こしかねません。
それと関係がありますが、西松社長の後を引き継ぐ人材が育ちにくい側面もあります。これから
は仕事、健康ともに「ゆとり」が大切なキーワードになるでしょう。
来年は人気期を迎えます。西松社長にとっては「何か新たなことが決定する」というラッキーな
年運です。企画立案するにはいい時期ですね。
新しい出会い、見知らぬ人との交流のなかに幸運があり、国外との交流を活発化させれば「なお
よし」との暗示が出ています。
この運気期の間に、将来のトップ候補、右腕となりうる人材も充実させたいところです。
日本航空は2002年に旧日本エアシステムと統合し、04年6月に現社名に商号変更しました。JAL・JAS統合からの5年が同社にとって激動の始まりだったのは誰もが知るところです。
0学の見地から企業を占ってみますと、新町敏行会長(64)は金王星、山羊座、充実期生まれで会社の表面を固めることに運気があります。一方、西松社長は経営の基礎をつくる配置運に恵まれています。
実はこのコラボレーション、かなり絶妙です。JALは07年9月中間決算で、連結営業損益が566億円と前年同期の81億円から急回復。08年3月期の営業損益見通しも350億円から480億円に上方修正しました。0学上では、両者の星回りの妙なしには考えにくい現象ともいえますね。
もっとも、一息つくには時期尚早。JALに限ったことではありませんが、航空業界は原油の高騰を受けて、絶えず燃料費問題に持さぶられ、燃費のいい新機種へのシフトなど頭の痛い事案ばかりです。取り巻く環境が良好でないなか、今後、資金部門のほかに経営企画部門、旅客営業部門で「気掛かりな面あり」との暗示が出ています。
この点を払しょくするには、山猫座(寅年生まれ)の人材を登用するとベスト。新規開拓運に長けていますので、うまくいけば不安の払しょくどころか、その部門の一層の飛躍も期待できます。