(証券日報2009年4月28日号より抜粋)
日本市場の株価は米国経済の影響で市場としての方向性が不透明なところがあり、それがまだ市場の不安を装っているように感じられます。
それは、1989年12月29日の3万8915円の株価を付けて以降は、バブルがはじけた状況で、その株価を戻すことはないところがさらに不安を募らせる結果になっています。
今後先はという検証を見ていますと、牡牛座年~山羊座年までの間が生気期となり山羊座~牡牛座年までが退気期で浮気期時代(心が躍らせるような)というところで株価が上昇。さらに次の人気期時代では、株価は徐々に下降気味ではありますが、一般への売り買い市場としてはまさしく人気期であり、この位置には中国市場が加わるポジションでもあります。
さらにグラフから検証しますと、どの時代にも共通している点は山羊座年・牡牛座年は共に株価が下降、逆に兎座年~蛇座年にかけての株価は上昇サイクルが出ています。つまり牡牛座ライン・山羊座ラインは土用の場所であるがために影響され、兎座年~蛇座年は生長期運気というところで見事に表現されております。
そこで、今年の牡牛座ラインを検証しますと、日本の08年10月~12月実質GDP(国内生産)は、年率マイナス12・1%で09年はさらにそれを上回ると見られ、完全失業率も09年2月で4.4%。そこからまたリストラが発生しており、6%のところでは内需での景気回復というところではなく、外需的要因よる経済回復を見ていく事が健康期年で時代を生き抜くことにつながるようです。
この時代は悪いものが剥がれ落ち、良いものだけが残れる時代でありますので、今後は日経平均株価が1989年のような極端な株価は難しいですが、むしろ個々の会社の未来への上昇期待を垣間見ることができる時期でもあるのです。
となれば、買い手市場の現場でもあるなか、株価は時代的でも予測できませんが、個々の会社株価は徐々に上昇見込みが考えられそうです。そういったところを見据え、今年の株価は時期的な運勢の影響から下降も考えられ、年度末までの日経平均株価は9000円台前後が予測されます。
しかし、これまでの下落局面からすれば非常に、買い手市場の時期のようです。前回のトピック編①では世界の金融システムグループの今年度を記載いたしました。これらの材料を掛け合わせて行くことで、銘柄選びがどんどん絞れて行くのではないでしょうか。ぜひとも今後のトピックス編にもご期待下さい。いろんなヒントが隠されていますので。