(証券新報2009年5月19日号より抜粋)
前回は為替を取り上げドル円のデータを元にお話をいたしましたが、今後一段と注目される通貨としてやはりユーロは外せない存在です。
ユーロ通貨の発足から、遡ってみますと、現在までで10年を迎えたということになり、その10年目で0学運命学論から見た12年サイクルでひとくくりしますと、生長期で始まり今は精算期の牡牛座年(艮=山)の位置切り替え時期に値します。
また発足年の大運は、小馬座時代という金融時代の流れのピークというところにあり、位置でもありましたが、あと数年で山羊座時代に突入するため、世界通貨が大枠で変革していくともいえる方向を示しています。つまり通貨の2極化が予測されることになります。
2極化とはユーロ通貨の加盟国が増え、ドル・ユーロ・円という相場が相対関係になる動きを示唆していくようです。今年のユーロの通貨基準をユーロ円から見ますと、時代運からの判断では他通貨とさらに差が開き、ユーロ安ドル高が先行するのではないかと想定いたします。
さらに今後5年間は、目が離せない状態になるのでは。ドル通貨に対しても一喜一憂で変動するため、ドル通貨を同時に観察していくなか、ユーロ通貨の加盟国が何かしら増えることを考慮すれば、リーマンショック以後の動きのなか09年前半の金融政策などを要因に、引き続きユーロ円の相場が下への引っ張られることが予測されます。
時期的には通貨の値幅が9月・12月は大きく動く注意時期のようです。その根拠の一つとして、前回のトピックス編で取り上げました、世界の金融システムグループ6カ国の表で見られるように、英国は非常に不安定気味な点が挙げられます。
景気減速サイクルの中で、欧州金融機関の損失拡大はかなり進んでおり、早く欧州各国の経営危機を乗り越えるためにも近隣国の強力が必要になりかねない時代運になっています。今後、立ち直り対策が進めば、近隣国の動きのなかでは中東との関わり方を慎重にしなければならず、それと同時にロシアからの影響が様々な面か見て左右的に関係して来るようです。
このように流れを鑑定していきますと09年のユーロ通貨はまだまだ安定時期に入れないのではないでしょうか。是非ともご参考に。