(夕刊フジ2007年12月5日より抜粋)
妥協を嫌う完全主義者
前田靖治社長は1944年7月7日生まれの63歳。0学的には土王星、ヘラクレス座、充実期に生を受けた人になります。
この星回りは、才能にあふれ、感性が鋭く、行動力に富みます。強い信念も持ち合わせ、妥協を嫌う完全主義者といえますね。
ただ、才能に富む人は慢心に陥りやすいのも特徴で、特にこの星回りの人がそうなると大変。途端に運が逆回転し、最悪、財や職を揺るがす事態になりかねませんから要注意です。
大切なキーワードは、①反省心②慎み③一貫した態度④義理人情⑤誠意…の5つ。付け加え
るなら何事も50%ぐらいで満足すること。これを肝に銘じていれば、持ち前の才能がひときわ輝いてくれます。
社長運をみてみると、94年4月に就任していますが、0学上では自分の意思に関係なく、こ
の地位に置かれています。最初からなるべくしてポストに座っていますね。
社長就任直後から、さまざまなことに頭を悩ませられたはずです。当時の状況を鑑定すると、「事業上の人間関係が気掛かり」とあり、その人間関係は「過去からのこと」と読めますから、就任以前からの事案に苦労したのではないでしょうか。
今年は昨年同様、お金に関することに「難あり」の1年でした。来年こそは一息つきたいところですが、お金に関することに「突発的なトラブル」との暗示が出ていますので、まだまだ気が抜けません。
健康運もしかり。来年は睡眠不足になると、一筋縄ではいかない体調不良を起こしそうです。仕事のスピードを落としてでも睡眠だけはたっぶりとってください。薬膳食を摂ることもお勧めします。
もっとも、気掛かりな面はこれくらいで、事業はいままでの蓄積が新たな飛躍を引き寄せてくれそうです。心機一転の1年を送れそうです。
前田建設工業は1946年11月、敗戦の混乱期に誕生しました。先代の前田又兵衛氏は、多くのチャンスをものにし、いい人脈にも恵まれ、おかげで幅広く事業が拡大しました。
建設工学分野における学術研究を助成し、建設業界の技術向上と実績を残したのは大きな功績で、これが同社の財産になっています。
直近の財務データをみてみましょう。2007年3月期連結決算は営業利益が20億7000万円で経常利益は19億8000万円、最終利益は約6億円の赤字でした。来年3月期は最終利益が黒字に転換する予定です。
同社に限らず、公共事業の縮小でゼネコン界には逆風が吹き荒れています。そんななか、同社が飛躍するカギは「新事業」にあるようですね。02年に、業務提携先の東洋建設と着手した海洋深層水取水事業などに期待がもてそうです。
気をつけたいのは「土地」に関すること。「開発に力を入れすぎると大きな損失あり」と出ていますので注意しましょう。
08年の同社の運勢は上向きとなります。同年の年運は「実績」がキーワードなので、いままで培った建設工学の研究成果や実績が国内外で再評価される可能性があります。
運気が上向きのときに組織編成に着手するのもベスト。節目となる3年後の2010年まで、企業の足腰を今以上に強くすればより一層の繁栄を引き寄せられるでしょう。